高島の宝物「雄大な自然」と「継承される職人」が手掛ける商品の数々。
それぞれのモノづくりへの工程、こだわりをご紹介します。
200年の歴史を持つ夏の定番「高島ちぢみ」
吸水、速乾、通気性に優れた肌触り抜群の生地
高島は、琵琶湖の恵みにより水源豊かで、綿織物の生産にとても適した環境です。湿度の高い日本の夏は特に蒸し暑く汗をかきます。 その日本の環境に最適な生地として江戸時代中期より生産され愛されてきました。そのころから受け継がれ伝承された、表面に独特の「しぼ」を作り出し、 さらりとした肌触りになっています。高島ちぢみは、吸水性、速乾性、通気性に優れているのが特徴。綿クレープ(ちぢみ)と呼ばれ歴史ある織物です。 地域ブランドとして全国で愛されています。
「高島ちぢみ」は、緯糸(よこいと)にだけ、通常の糸に比べ、強く撚りをかけた糸を用いて織り上げた後、 さらし工程によって緯糸が戻ろうとする力を利用して布面にシボ(凹凸)を出すのが特徴で、このシボにより、 肌に密着せずサラッとした爽やかな肌ざわりを実現しています。
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高島市内のいくつかの工場で高島ちぢみは生産されています。
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織物の規格に合うように、縦糸を専用の機会に巻きつけ、1本1本手作業で通していきます。
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長い一枚の布として出来上がります。
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高島ちぢみを商品に合わせて染め上げます。
織物の名産エリア高島の「高島帆布」
使い込むほどに味が出る丈夫な生地が特徴です
気候、風土から織物を作るのに最適な環境が整っている「高島」。経糸と緯糸が1本ずつ、かわるがわる交じり合う、とっても丈夫な厚手の平織りの布です。 船の「帆」として使われたことから帆布と呼ぶのです。その丈夫さから明治時代以降、船の帆だけではなく、鉄道貨物のシート、テント、道具袋など、 産業生活資材として様々なものに利用されてきました。帆布は、産業資材として使用されてきたため、厳しいJIS規格に基づいて生産されており、現在も同規格で生産されています。
高島産の織物を高い品質に仕上げている理由のひとつに、日本最大の湖、琵琶湖が大きく関っています。 『高島時雨(しぐれ)』と呼ばれるように、雨も多く、年間を通じて湿度が高い気候は糸にとっては抜群の環境で、適度に加湿された気候は、繊維を強くしてくれるため、 高島帆布は丈夫な仕上がりなのです。
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高島帆布を一つ一つ丁寧に手作業で裁断しています。
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琵琶湖があるこの高島の環境によって、丈夫な高島帆布は生まれました。
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生地が丈夫なので、通学用はもちろん、ママバックとしても使いやすいです。
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生地が丈夫なので、ひとつひとつ丁寧に手作業で縫いを進めます。